またしても、大好きなX JAPANにて記事を投稿することにしました。
タイトルが釣りっぽいというか、下手すると炎上してしまいそうなタイトルですが・・・
楽しんで見てもらえれば幸いです。
ちなみに前回、X JAPAN愛を語った記事は以下になるので、合わせてご覧ください。
【ファン厳選】2022年版 X・X JAPAN 好きな曲ランキング TOP10①テクニック
私は中学生の時から、吹奏楽部でパーカッション(打楽器)を嗜んでいます。
そこからYOSHIKIのドラムに憧れ、ドラムもたくさん練習しました。
妄信的なファンになればなるほど「世界で一番ドラムが上手いのはYOSHIKIだ!」と思ってしまいがちですし、実際私もそうでした。
テクニックに関しては、実際に打楽器をプレイしている人と、そうでない人とで、感じ方が大きく違うと思います。
実際、未経験者に上手く聞かせる為のフレーズなんかもありますし、小手先のテクニックだけ練習しても、初心者くらいなら騙せると思っています。
では経験者はドラマーの何を見て「この人はテクニックがあるな」と思うのでしょうか。
1つは純粋に、手さばき足さばきの「技」「フレーズ」の引き出しがあることですね。
有名なドラマーを上げたらキリがないので割愛しますが、
「何をどうやったらそうなるの?!」
というくらい、小技をギチギチに詰め込んだドラムソロなんかを聞くと
あぁ~~!!!もうドラム辞めよ!!!
とすら思ってしまいます。
もうひとつは、簡単な言葉でいうと「リズム感」といったものでしょうか。
技だけでなく、その技を音楽にノセて叩くことが出来るか?
実際にバンドで重要なのは、この部分だと思います。
ライブのノリ、曲のノリなんかはリズム隊であるドラムとベースの担うところが大きいからですね。
結論から言うと、上手な方では無いかな、と思っています。
技の引き出しは少なめです。
※後述しますが、この引き出しの少なさがYOSHIKIっぽさの象徴でもあります。
また、実際にライブに行った人は経験していると思いますが
紅・X・Silent Jealousyなどのツーバスやスラッシュメタル系の曲は、
スラッシュメタルフレーズの「ドッタンドドタン」の部分は突っ込み気味なのに対し、
ツーバスの「ドコドコドコドコ」になると、だんだん遅くなっていく・・・
といった現象が、ほぼ確実に発生します。
正直、プロのドラマーのテクニック、としてだけ見てしまうと、
この部分はいただけないかなと思ってしまいますね。
だが、それがいい!という稀なドラマーなのがYOSHIKIなのです
1980年代後半から1992年くらいまでのドラミングは、特にツーバスだけに限って言えば良い方だと思います。
突っ込み気味で、曲が加速していくとさえ思えるドラミングは、当時のXの姿勢に通じるものがありましたし、
まさに「破滅に向かって」いくような、狂気のドラミングとも見て取れましたね。
1996年のDAHLIAツアーあたりから、ドラミングが「もったり」としてきて、全体的に重さを感じるようになりました。
1997年のラストライブは、恐らく練習もさほどしていなかったのだと思いますが、
この1年間で「もったり感」が加速します。
特にラフマニノフの曲に合わせたドラムソロでは、96年Verでは曲には合わせずにBGM的な使い方だったのに対して、97年Verでは音楽として曲とドラムソロを融合させる形になりました。
これにより、ドラムソロとしての完成度は上昇しましたが、やはりどことなく「もったり感」が拭えなくなった印象でした。
この時32歳ですからね。まだ老け込むのは早い気もしますが。。。
気力面・体力面に関しては、このあたりでピークアウトしてしまった印象です。
②魅せる力
プロのアーティストである以上「ただ上手いだけ」という訳には行きません。
お客さん、ファンを湧かせることも、ドラムの上手さの1つです。
皆さんはYOSHIKI以外のドラマーを何人知っていますか?
ドラム経験者の私でも、知っているドラマーは数えるほどしかいません。
でも、この記事を読んでいるあなたは、少なくともYOSHIKIというドラマーを知っているんですよね。
これがYOSHIKIの一番すごい能力だと思っています。
ライブにおけるX JAPANの配置といえば
・ドラムが一段上にセッティングしてある
・ツーバス+クリスタルドラムが目立つ
・ドラムがせり上がる
などなど、ドラムを中心としたセッティングになっています。
嫌でもYOSHIKIに目が行きますし、YOSHIKIも自分に注目が集まるよう、かなりオーバーに振りかぶって叩きます。
実際にはクリスタルドラムの響きが悪く、振りかぶらないとドラムの「鳴り」が弱いという話もあります。
※ドラムの「鳴り」とは、ドラムの生音の響きのことで、ライブ会場にはドラムのパーツごとにマイクが着いていることから、振りかぶって叩かないと会場に音が届かないということではありません。
しかし、この振りかぶる叩き方こそYOSHIKIですし、こんなに見ててハラハラしたりワクワクするドラマーはいない!と思わせてくれます。
やっぱりYOSHIKIのドラムはカッコいい!!見てて飽きないわ!!
また魅せる方法は叩き方だけではありません。
先程「技の引き出しが少ない」と言いました。
実はそれが「YOSHIKIらしさ」に繋がっていると私は考えています。
初期のドラムソロ、そしてバラード曲にふんだんに使われているフレーズ
ドッツドタン!
ドパッ「ドドド」タタッタ(これ伝わるんかな笑)
こんなありきたりフレーズでも、他のバンド曲で聞いた際に
あれ?!これ叩いてんのYOSHIKIじゃない?!
と思ってしまうのです。
タム回しという、スネア(小太鼓)とタムを絡めるフィルイン(技)に関しても、
だいたい似たような場所で似たようなフレーズを叩くので、
それが余計にYOSHIKIを感じることになるのです。
結局YOSHIKIはドラム上手いの?下手なの?
ここまで読んでくださった皆さん。
皆さんはどう思いましたか?
・テクニックだけなら上手くは無い
・でもプロとしての魅せ方は世界屈指
こと日本においては、ドラムという楽器を、最も多くの人間に知らしめた人なのではないでしょうか。
上手い・下手で判断するのやめませんか?!(><)
とか、元も子もないことを言ってしまいたくなるのですが、
YOSHIKIは上手でも下手でもない!
YOSHIKIは「偉大」である。
この結論じゃダメですか?!みなさん!!
なんて、冗談めかして書いてしまいましたが、私は心からそう思います。
X JAPANの活動がめっきりなくなってしまい、ドラムを叩く姿を見ることが少なくなってしまいましたが、
またYOSHIKIが、コンサートでドラムを叩く姿を見れる日が来るように、
私たちファンは、YOSHIKIを、そしてX JAPANを(S.K.I.NとVioletUKも)
信じて待ち続けましょう!
以上、長文お付き合いいただき、有難う御座いました。